自炊した PDF をドラッグアンドドロップで kobo 形式に変換

いろいろ kobo ちゃん叩かれているけど、デバイスは別に悪くないと思うんだけど。

で、こいつは自炊した PDF を奇麗に表示できない問題があるんですけど、ChainLP とか使って変換すれば読めるようにはなります。この記事がすごくわかりやすいです。

そんで、今回はこの一連の作業をお手軽にするのが目的です。(PDF より cbz 形式に変換した方が、サクサク読める気がするので cbz に変換します)

ChainLP のインストール

まずは、ChainLP をここからダウンロードして適当な場所に展開します(ここでは C:\ChainLP40b12 とします)。ChainLP.exe が起動しない場合は、.Net Framework 4 をインストールしないといけいないかもしれません。

そんで、画像ファイルを cbz に変換するために、zip3j037.lzh と zip232dN.zip をここからダウンロードしてきて展開し、ZIP32J.DLL と ZIP32.DLL を ChainLP のフォルダに入れます。

設定ファイルを作成

次に ChainLP の設定ファイルを作ります。

ChainLP.exe を起動し、サイズを 600x800 に変更します。あとは PDF の画質に合わせて、ページ補正を変更したり、本文ボールド化を設定します。一通り設定が終わったら、編集メニューにある設定の別名保存を選択し kobo.ini として ChainLP と同じフォルダに保存します。

f:id:hikoma:20120802000355p:plain

PDF から cbz にコンバートする

以上で準備は完了です。コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを打てば PDF から cbz に変換することができます。

c:\ChainLP40b12> ChainLP.exe -b -ini kobo.ini -i "<PDFファイル>" -o "<出力ファイル>.cbz"

コンバートをバッチファイルにする

それで、この変換をバッチファイルにするとこんな感じになりました(ダウンロード)。

この kobo.bat に PDF ファイルをドロップすれば、コンバートされて出来た cbz ファイルが kobo.bat の横に出来上がります。PDF を複数ドロップすれば、全て変換されます。

バッチの中身を簡単に説明すると、

  • CHAINLP_DIR は ChainLP をインストールしたフォルダですので、適宜書き換えてください
  • SETTING は ini ファイルの場所です。%~n0 はバッチのファイル名で kobo.bat の場合は kobo という値になり、kobo.ini が読み込まれます。ですので、ファイル名を kobo-comic.bat にすれば kobo-comic.ini の設定を使って変換できます
  • OUTPUT_DIR は cbz の出力先で %~dp0 はバッチがあるフォルダです。好きなフォルダに変更してオッケーです

おまけ

本当は ini ファイルを使わず、直接 ChainLP.exe のパラメータを指定したかったのですが、高さの指定が分からなかったのであきらめました。ChainLP.exe -h でパラメータを確認できるので、興味があればチャレンジしてください。

また、出来上がった cbz ファイルの実体は zip ファイルなので、アーカイバに関連付けておくと捗りますね。